ウッディ・ルージュ2019
2019 レビュー
Technical data ・・・・・・・・・・・・・・
品種構成 | メルロ63%、フラン22% |
カベルネ・ソーヴィニョン15% | |
収穫日 | 2019年10/7,16-17,21,11/1 |
畑 | 楢下畑、マサル畑、 |
アルコール度数 | 11.2%vol. |
総酸度 | 4.5g/L |
pH | 3.90 |
樽比率 | 100%(新樽0%) |
生産本数 | 3335本 |
クロージャー | DIAM5 |
瓶詰日 | 2020年12月10日 |
発売開始日 |
2023年12月4日 |
Wine Story ・・・・・・・・・・・・・・・・
ウッディファームのレギュラー赤ワインとしては例外的に堂々とした風格ある味わいです。2019VTは前年までのような秋雨に悩まされる事もなく、各畑の一番良い時期に収穫を迎える事ができました。約3年ぶりに見る熟度の高さ、健全度、タンクの余力、スタッフの数から野生酵母による発酵を採用しています。全てのロットは2019VTの上級ワイン【Yメルロ・カベフラ・カベソー】と同じタンクです。違うのは熟成した樽のみであり、特に新樽がブレンドに含まれていない事…ぐらいです。ここまで贅沢なレギュラーワインは今後は中々ないでしょう。また瓶詰めから3年(2023年時点)を経過してからリリースする事で、お客様が時を待つ必要がありません。
深紅の輝きを持ち、香りから前回までと比べ異彩を放ちます。カシス、ブラックチェリー、プラムの芳香へ、バニラ、ロースティなモカやダークチョコの陰影。良く熟成したワインであることが伝わるでしょう。タンニンは溶け込み、柔和で滑らかな口当たりです。季節を問わず楽しめるでしょう。
Technical Supplements ・・・・・・・・・・
収穫の際に熟度でコンテナを分け、Goodと判断されたブドウのみを除梗破砕しタンクへ仕込みました。畑と品種で分けたロットは4種類あり、それぞれ酵母が動き出すまでの2~7日間の低温浸漬を経て、発酵を開始しました。タンクの3/4は野生酵母に委ね、1/4はローヌ系の酵母を採用しました。抽出は前半はポンプオーバー、中盤以降は櫂入れ、温度帯は30℃を上限に保ち促しました。浸漬期間は19~24日間で、それぞれ酸度・タンニンの強度のバランスを見てプレス時期を判断しています。プレス後のワインは速やかに澱引きされ、古樽へ移動しています。夏まえに亜硫酸を30ppm添加し、約一年間を低温で貯蔵しています。何度目かのブレンドトライアルでカベフラの比率を上げた方がバランスが良くなると判断し、今回の比率に落ち着きました。楢下畑メルロ 【35%】、マサル畑メルロ 【28%】、マサル畑カベルネフラン 【22%】、楢下畑カベルネソーヴィニヨン 【15%】
瓶詰め当初、非常に固く閉ざしていたワインも、瓶詰めから3年を経ると香り・味わいに一体感が増しました。既に味わいに円熟した印象があり飲み頃です。