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ソーヴィニヨン・ブラン2023

ソーヴィニヨン・ブラン2023

◆ソーヴィニヨン・ブラン◆

上山では栽培例の非常に少ない品種です。

現在(2023.11)は合計で0.6㏊の畑を一文字短梢栽培で管理しています。ワイナリーから程近い植ノ山畑(0.2㏊)と生居畑(0.4㏊)の2か所の畑には、それぞれ性格の違うブドウが実ります。礫の多い赤土が主体の植ノ山畑は、比較的早熟で黄色く完熟したブドウが実ります。粘土質が混ざる赤土の生居畑は、1週間ほど遅れての収穫期。緑色~黄色になりかけたフレッシュなブドウを多く実らせます。

2種類あるソーヴィニヨン・ブランのワインは、このような畑の個性の違いを反映させています。

【かみのやまの爽やかな風】を連想させるワインに仕上げています。

Technical data ・・・・・・・・・・・・・・

品種構成 ソーヴィニヨンブラン 100%
収穫日 9/5、9/13
生居畑(樹齢13年)、植ノ山畑(樹齢14年)
アルコール度数 12.2%vol.
総酸度 6.3g/L
pH 3.7
樽比率 0%
生産本数 3,254本
クロージャー コルク(30%はDIAM5、70%はDIAM10)
瓶詰日 2024年4月16日
発売開始日 2024年5月20日

 

 

Wine Story ・・・・・・・・・・・・・・・・

観測史上初を何度も聞いたVTでした。山形の4~10月の積算温度は過去最大となり、農業を営む全ての人にとって体感した事が無い暑い年だったでしょう。ソーヴィニヨンブランにしても熟すのが非常に早く、ここまで完熟した事はありません。さらに新規に設置したレインカットが功を奏し、ブドウは健全そのもの。2枚の畑の良さと熟度の差を活かせるように別々に仕込み、後ほどブレンドする事でフレッシュ感と完熟という両立を目指しています。

SBにしては、やや黄色みを帯びた色合い。抜栓直後はフリンティな香りで閉じ気味ですが、口に含めば直ぐトロピカルフレーバーと新緑の木々の香り。マイルドな酸味の中にグレープフルーツの様な苦味がある事で全体を引き締めています。特に暑い年の山形のSBとしてお楽しみください。

 

Technical Supplements  ・・・・・・・・・・

梅雨明け後の連日の猛暑日。新梢の成長も抑制され普段よりも早くヴェレゾンを迎え、お盆前には完了していました。例年ならお盆以後は徐々に気温が下がり始める山形も猛暑日が続くことで、みるみる間に完熟していきます。酸落ちが懸念されたので、当初より前倒しで収穫を行いました。

2枚あるSB畑は熟度の差が異なり、それぞれ別日に収穫し、スキンコンタクトの時間や澱引きのタイミング、酵母、発酵温度などを変えています。前半収穫の生居畑からは3MHとエステル、フレッシュ感を40%、後半収穫の高台畑からは4MMPとジューシーな口当たりを60%それぞれブレンド後に亜硫酸添加しタンクで約7か月静置しています。瓶詰め前に澱引きし、最後の亜硫酸添加を行い無濾過で瓶詰めしています。前年のSB仕込み量が少なく思いのほか早くリリースされる事を見越して、クロージャーを2種類使っています。最初はDIAM5からリリースしております。抜栓後すぐよりも翌日以降の方が、香りや味わいが開放されより美味しく感じるでしょう。

¥2,750価格
消費税込み
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