メルロ2021
2021 レビュー
Technical data ・・・・・・・・・・・・・・
品種構成 ME(100%)
収穫日10月28日 畑楢下畑、まさる畑
アルコール度数11.2%
vol.総酸度4.6g/LpH3.7
樽比率100%(古樽)
生産本数775本
クロージャーコルク(DIAM10)
瓶詰日2022年12月3日発売開始日2024年10月
Wine Story ・・・・・・・・・・・・・・・・
2枚ある畑のメルロを、例年であればカベルネソーヴィニョンの収穫時期まで待ちました。毎年のように悩まされる晩腐病を回避できたことも収穫を引っ張れた要因です。なかなか期待通りの成熟は難しい品種と考え、創業期から比べれば段階的に作付け面積が減っています。そのためレギュラー赤ワインとして2013~2017年までリリースされたレギュラーメルロも2018年から休売となっていました。今回、約4VT振りのレギュラーメルロ復活です。決して濃厚な味わいとは異なりますが冷涼地のメルロに通じるスパイシーかつグリーンなエッセンスに、カシスやプラムの風味の一体感。ある程度の熟成を経てからリリースされる事で飲みごろに迷う事はありません。
Technical Supplements ・・・・・・・・・・
べレゾン中の天候には恵まれなかったものの、9月以降は秋晴れも多く収穫の頃には黒々としたメルロに安堵しました。全てのブドウは除梗破砕され、野生酵母で醸されています。発酵温度を高めにしながら、浸漬期間は20日間でプレスしています。その後、速やかにアメリカンオークの古樽へ移動し熟成しています。 ところで、ワインの風味へグリーンな印象を与えるIBMPは、知覚のしやすさから最も覚えやすい成分の一つでしょう。未熟なブドウに多量に含まれるという認識から、毛嫌いされる方も多いようです。しかし冷涼な地域で栽培していながら、まるで温暖な地域で栽培されたかのような味わいであれば違和感があります。栽培者・醸造者は誰しもその他大勢と同じ味わいのワインが造りたいわけではありません。むしろ逆でしょう。私達のメルロには、重たさがありません。スリムな印象ですが、じわじわと湧いてくる味わいに上山のメルロの良さがあるのかもしれません。 |
¥3,300価格
消費税込み