カベルネ・ソーヴィニヨン2022

Vintage

2022年は長引く梅雨の影響で8月の日照時間が観測史上最低となり、例年に比べてブドウの成熟の進行が遅く、収穫の判断が難しいヴィンテージとなりました。カベルネ・ソーヴィニョンも例外ではなく例年より早めの収穫となりましたが、除梗後に丁寧な手作業で軸を取り除くことで青さを抑えつつ、十分に果皮からの抽出をすることができました。

 

Tasting Note

カシスを主体とした黒系果実の香りに、プルーンを思わせるニュアンスが重なり、さらにハーブのようなかすかな青さが加わることで、爽やかさと複雑さが調和しています。

口当たりはしなやかで、凝縮した果実味と生き生きとした酸がバランスを保ち、タンニンは丸みを帯びながらも力強さを備えています。黒系果実の風味が主体となり、余韻の中に繊細なスパイスのニュアンスが重なります。

丁寧な抽出による確かなストラクチャーを備え、さらなる熟成による一層の進化が期待される一本です。