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カベルネ・ソーヴィニヨン2021

カベルネ・ソーヴィニヨン2021

◆カベルネ・ソーヴィニョン◆

世界的に人気で、ワイン用の黒ブドウ品種の中で栽培面積は世界NO.1です。

上山ではメルロと同時期に栽培実績があり、大変長い歴史があります。

長年の実績と気候風土から【カベルネの適地】として近年有望視されており、自社栽培の面積を現在(2023.11)は約1.5㏊まで拡大させています。

渓流に程近く礫の多い粘土質主体の土壌からはカカオ、カシスリキュールの印象が強く、礫の多い赤土からはプラム等のジャミ―な香りとインキーな印象とタイプの異なるカベルネが実ります。質実剛健であり、長期の熟成によって解き放たれる圧倒的な風格が多くの人を虜にさせます。今後は赤ワインの主要品種として、より多くの方に【かみのやまの雄大な自然】を連想させるワインを目指します。

Technical data ・・・・・・・・・・・・・・

品種構成 カベルネ・ソーヴィニョン90%
  メルロ10%
収穫日 2021年10/29-11/6
楢下畑、水上畑、生居畑
アルコール度数 12.0%vol.
総酸度 5.0g/L
pH 4.00 
樽比率 100%(新樽0%)
生産本数 1835本
クロージャー DIAM10
瓶詰日 2022年12月3日
発売開始日 2023年12月4日

 

Wine Story ・・・・・・・・・・・・・・・・

ウッディファームでは19VT以降、収穫される黒ブドウの中でカベルネが一番多くなっています。畑は3枚あり、それぞれ条件の違う楢下畑・水上畑・生居畑から個性の異なったカベルネが収穫されます。レギュラーのカベルネとして、【誰でも何時でも何処でも楽しめる上山のカベルネ】をテーマに畑の個性を見極めながらブレンドを決めています。2021VTは対照的な個性の楢下畑と水上畑を中心にブレンドが組まれました。ロースティでダークな印象の楢下CSへ、明るいベリーの香りとぬけの良さ開放的な水上CSを等量づつ。やや出荷時期は早めに来てしまいましたが、今すぐにでも楽しめる味わいです。

黒の混じる赤紫、ロースティでモカを感じさせる香りの中にカシスとプルーン・ダークチェリーの果実を想起させる香りへ、削りたての鉛筆・ミント・しし唐などの品種を思わせる香りが主張してきます。優しくスワリングし温度帯を上げればバニラや甘草のスパイスも感じられます。しっとりとしたタンニンは口を包み込み、穏やかな酸味は攻撃的ではありません。品行方正な20VTに比べ、やや隙のある緩さを感じさせますが恐らく野生酵母の悪戯でしょう。どちらが付き合いやすいワインか飲み手の判断に委ねます。

 

Technical Supplements  ・・・・・・・・・・

お盆以降の低温・秋雨に悩まされたものの9月中旬以降に日照に恵まれました。期せずにしてカベルネの熟度が右肩上がりで上昇しスタッフ一同、安堵したVTです。収穫の際に熟度でコンテナを分け、Goodと判断されたブドウのみを除梗破砕、または無破砕で仕込みました。酵母添加はせずに自然と湧き付くまでの5~7日間程度が低温浸漬期間で、発酵開始が確認された時点で果汁の温度を徐々に上げていきました。最高温度は30~32℃で、やや高温で管理しています。浸漬期間は21~24日間でプレスしFREEとPRESSで分けて管理しています。夏前に亜硫酸を25~30ppm程度を添加しています。カベルネが豊作のVTでブレンドはもつれにもつれ…時間を要しましたが、立冬を過ぎた頃に最終ブレンドを決定しました。。ウッディの赤ワインの中で特に回転が早く、熟成が必要なブドウにも関わらず早く市場に出される事を想定して、メルロをブレンドし口当たりを柔らかく、またプレス区分をブレンドする事で中間~最後にかけてのボリュームを付与しています。楢下畑CS【33%】、水上畑CS 【33%】、CS-press 【16%】、生居畑CS【8%】、楢下畑ME【10%】。今からでも楽しめる酒質です。熟成の目途は2028年以内が良いでしょう。

¥3,630価格
消費税込み
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