ペティアン ピノ・ノワール2022
[ピノ・ノワール ]
世界的にも人気な品種ですが、栽培の難しさから土地を選ぶ品種と呼ばれています。ピノの魅力に取りつかれた人は【Pinot・Lover】となり、園主木村もその一人です。
現在(2024.3)は約0.4㏊の畑を一文字短梢栽培で管理しています。
礫の多い赤土が主体の植ノ山畑に2種類のピノ・ノワールを栽培しています。上山の気候風土に合うよう毎年栽培の工夫を重ね、完璧に熟した年だけが赤ワインとして醸造されます。また私達のスパークリングワインのブレンドの要として、この品種はワイナリー開業以来ずっと使用されています。【かみのやま産ピノ・ノワール】の最も活かされる方法をヴィンテージごとの特徴と共に柔軟に対応できるのが、大きな魅力と言えるでしょう。
2022レビュー
Technical data
品種構成 | ピノノワール98%、アルバリーニョ2% | |
収穫日 | 2022/9/16、9/26 | |
畑 |
|
|
アルコール度数 | 10.8%vol. | |
総酸度 | 5.7g/L | |
pH | 3.80 | |
樽比率 | 100%(すべて古樽) | |
生産本数 | 813本 | |
クロージャー | Bidule | |
瓶詰日 | 2023年4月12日 | |
発売開始日 | 2024年4月15日 |
Wine Story
2022年の8月ほど太陽が恋しかった年はありません。夏らしい天気が殆ど来ないまま収穫期に入り、ピノノワールの頬は濡れているようでした。何とか収穫できたピノノワールを活かせるように、フレッシュで甘酸っぱい魅力たっぷりの微発泡ワインを醸造しています。実は途中まではスパークリングの原酒にする予定でしたが、もったいなく感じてきたのでピノを活かせる形に落ち着きました。
白桃やイチゴミルクの様な果実味へ甘いバニラの芳香が混じります。ワインが澄んだ状態よりも澱が絡む方が味わいにエキス分を感じ、よりジューシーな味わいに生まれ変わります。暑い日の一杯目に最適なお供となるでしょう。
Technical Supplements
完熟した実から実割れしていくという状態でした。まだ健全だが熟度を待ちたい房と既に完熟しているが実割れも進行していくジレンマを抱え、断腸の思いで収穫を踏み切りました。二つのロットに分け、健全でフレッシュさのある房はスパークリングの原酒として使用する事になりました。全房プレス後の果汁は、うっすらとピンク色でステンレスタンク発酵後には白ワインへ生まれ変わっていました。やはりピノを活かせるワインにしたい思いが募り、もう一つ分けていた熟度の高い房から醸していたロットを途中でブレンドしロゼの微発泡ワインへ落ち着きました。気難しい品種と言われていますが、私達は言い分を良く聞けたかな?