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モアルー プティ・マンサン2019

モアルー プティ・マンサン2019

[プティマンサン]

私達の管理する畑で、最も早く萌芽し、最も遅く収穫される品種が最晩熟品種プティマンサンです。

小ぶりの房にバラバラと小さい粒が実り、皮が厚いために果汁の取得率は恐ろしく低い栽培家泣かせでありながら、笑ってしまうほど糖度と酸度が高いのが特徴です。

 

現在(2021.10)は約0.7㏊の畑を一文字短梢栽培で管理しています。水捌けのよい黒土からは熟したパイナップル、パッションフルーツなどの南国果実を感じさせる熟度の高いブドウが実ります。

高貴な香りの輪唱に包まれるワインには他を圧倒する魅力が在ります。

また異なるブドウ品種との親和性も高く、少しブレンドするだけでワインの重厚感が増します。

ここ上山にしかできないワインの中核をなす品種となる確信を得たことから、今後プティマンサンの植栽面積を増やしていきます。

私達はプティマンサンを通して、

四季折々の魅力を放つ【威風堂々とした蔵王連峰】のようなワインを目指します。

天衣無縫な 風土の結晶

◆Technical data

品種構成 プティ・マンサン  
   
収穫日 2019年11月6-7日
原口畑(一文字短梢、樹齢5~6年)
アルコール度数 14.3%vol.  
総酸度 6.26g/L  
pH 3.40   
樽比率 100%(新樽50%)約12ヵ月
残糖度 6ℊ/L  
生産本数 1,156本  
クロージャー コルク(DIAM10)  
瓶詰日 2021年5月3日  
発売開始日 2022年4月  

 

◆Wine Story

プティ・マンサン2018は2019年に700本がリリースされ、その年のうちに完売しました。あれから数々のお問い合わせに申し訳無さを感じながら、頑なに次年度をリリースしませんでした。この度、漸くワインがまとまってきたので解禁しますが、まだまだ本領発揮まで時間が必要です。
プティ・マンサンの溢れる個性は発酵が完了できない程の糖分から生まれる、仮説から確証に近くなり近年はますます収穫のタイミングを遅くしています。11月中旬以降まで粘れる事が【上山】の素晴らしさなのだから。
無補糖ながら標準的な日本ワインではありえない程の高アルコール。それでも残糖のあるポテンシャル。発酵が終わらないので結局1年以上の時間が掛かり、さらにタンクで5カ月、瓶詰めして約1年の熟成を経て、満を持してのリリースです。抜栓後の状態も長期間で良好です。ゆっくりと時間を掛けてお楽しみいただけるでしょう。

 

◆Technical Supplements

立冬の頃、天高い快晴の中で完熟に達したプティ・マンサンを収穫しました。貴腐の混じる18VTとは違い傷みの無い素晴らしい状態のブドウを亜硫酸を使用せずに全房プレスし、タンクへ静置されました。果汁は新樽発酵とステンレスタンク発酵の2つへ分けられ、それぞれ発酵管理を行いました。どんどん寒くなる中で発酵は緩慢になり樽発酵は一度目の停止。タンクのワインが何とか発酵終了後は古樽へ移し、樽発酵と同様に貯蔵管理をしています。4月頃にセラーの温度が温まるにつれ、微生物も旺盛になりながら最後の最後まで魅力ある液体に変化するのを見守りました。これ以上は動かないという所で二度目の停止。その後はブレンドを行いステンレスタンクでの貯酒を行いました。18VTよりも残糖を有するプティマンサン。色んな先輩方へ相談しながら瓶詰め前の最終ろ過を行いました。非常に多くの時間、関わってくれた沢山の方々へ自信をもってお勧めできる上山の【結晶】です。
¥7,700価格
消費税込み
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